■Ccp
Ccpは何年でも着古して味をつけて頂き何時の時代にも合う物作りをしています
細かい部分にまで意識のある、使い込めば使い込むほど製品を理解でき
子供の代にまで残せるような物を製作する事を心掛けています
そして全てにおいて日本製で『物の形には意味がある』という信念を
年代の巾を超え、意識を超えたデザイン
日常のファッションは勿論、アウトドア・スポーツ・サイクリング街乗りウェアーを進化させ
本当に必要で意味がある、味のある製品を作り続けていく事で表現しています
※音量にご注意ください
■The View of Lampa
こちらはCcpのスウィングトップになります
生地には優れた透湿性に一般的な撥水性のある素材よりも撥水能力が持続する
東レが開発したKUDOSを使用
デザインはいわゆるスウィングトップというものをモチーフに
裾や袖口の通常は表面に入れるゴムを裏側に入れ
高い技術力を必要とする楕円形の手入れのポケットを採用する事によって
袖、裾のゴムのシャーリング感を排除し
袖、裾、ポケットまわりのステッチが表に出ないミニマムな雰囲気を演出
また内ポケットには容量の大きいものを二つ配し
裏地には抗菌防臭加工を施したメッシュ素材を採用する事によって機能面を考慮
シルエットはCcpならではのパターンメイキングに
ゴムの選定にギャザーの幅等を何度もテストを繰り返しながら細部まで突き詰める事によって
独特な丸みのある綺麗なシルエットを実現
Ccpが提案する新感覚のスウィングトップになります
いかがでしょうか
東レが開発した透湿耐久撥水のKUDOSを使用し
デザインはステッチが表にでない各所の凝った仕様に
試行錯誤を繰り返しながらたどり着いた独特なフワっとしたシルエット
そして何かと便利な大容量のインナーポケットと
機能的でスタイリッシュなスウィングトップに仕上がっております
自信を持ってお薦め致しますので是非お試しください
※いつもならここで終わるのですが
今回はCcpのデザイナーである佐藤さんが
とあるディーラーにスウィングトップの説明やデザイン時の試行錯誤を書いた文章が
ブランドのブログに掲載されていて
それが非常に面白かったので載せたいと思います
少し長くなりますが最後まで是非読んでください
シーズンの始まりに大まかに自分達が欲しかったり
作ってみたいアイテムを雑談的にリストアップしたりするのですが
その中で木島(Ccp代表)がスウィングトップ欲しく無いか?というリクエストがありました
実はCcp的には何度かトライをした事があったアイテムなのですが
何かピンと来るものが作れていなかったり
サンプルを作って展示会に出してみたけれどボツになってしまったりと
実績のあるアイテムではなくて
それだけにいつかリベンジしたいと思っていたアイテムだったので是非、やってみようと
ところで、スウィングトップとは?と
普段ネットで調べる事はあまり無いのですが
調べてみるとVANの石津謙介氏がゴルフのスウィングからとって命名した和製英語で
画像検索をしてみると色々なブランドで作っているようですが
結局似た様なdesignのものが多くてつまらない
ただこれといった定義も無さそうなので
何となく雰囲気的にスウィングトップ的であればスウィングトップとして通用するのかな?と思いました
誰が見てもスウィングトップだよね?というものでは無く
Ccp的解釈でいくとこれはスウィングトップなんですという
手に取った人も、ああ、これはスウィングトップか。という共通認識が取れるくらいで良いのかな?と
それ位の方がオリジナルなものが作れそうだと思いながらdesignをしてみました
このブルゾンのdesignの特徴って2つしかないですよね?
よく見ると変わった形のポケットと裾と袖口のフンワリ感
(作り手的にはもう一つあって、ステッチがほとんど表に出ていない事)
この2つしか無い特徴ですが、この2つにかなり時間を掛けました
まずポケットですが、これ工場では完全ハンド以外やり方がないのです
玉縁ポケットなどは機械付けが出来るのですが
この楕円のくりぬき型のポケットは見た目どおり
ハンドで楕円にくりぬいて作るしかないのです
想像してみて下さい。前身頃に印をつけてハンドでくりぬいて袋布を縫い付ける
左右同じ高さで同じ形に。大変そうですよね
工場でハンドで上手くやってもらう為には
どれ位の楕円だったらくりぬきやすく縫いやすいのか?
巾は1cmなのか1.5なのか2.0なのか?
楕円の先はどれくらいの丸みだと縫いやすいのか?
楕円って定規で引いてもフリーハンドで書いてもものすごく難しいんです
と言う事はいくら上手く縫えても
元の楕円を上手く印付けしてもらえるような何かを考えなければ等々
それを導き出すには実際にやってみないとわかりません
なので何度もいろんなパターンを考えて部分試作を作って出来たのが
あのなんて事無い、言われないと普通と違うぞと気付かない人もいるくらいのポケットなのです
それから、裾と袖口の仕様
ただ内側にゴムを入れたものと言われればそのまま
だけどアレは裾や袖口に接ぎ目が無いからあのシルエットができるのです
もう一度良く見てもらうと分かるのですが
表の生地がそのまま裏に10cmくらい返っていて裏に返ったキワにゴムが縫われているはずですが
もし裾や袖口に接ぎ目があると接ぎ目の縫い代の固さが邪魔をして全くあのギャザーは出来ないんですね
そして使用するゴムの種類と太さも重要で色々なテンションや太さの違うゴムで試作をしてみて
あの素材に合っていると思われるゴムを使用しているのです
もちろん、あのシルエットを出すためにも何度もゴムの寸法をテストして縫いました
特に裾の部分は1m以上の距離をゴム1本で均等にギャザーを寄せてもらわないと完成しないシルエットなので
果たして実際工場にお願いした場合技術的にどうなのか?とか
でも実はそれよりも裾と袖口の仕様とゴムの種類
この答えを出すまでの方がさらに時間がかかっているんですよね
そして素材ですが透湿性のある耐久撥水素材を使用しています
実は通常の撥水素材は洗濯2~3回程度で撥水性がだいぶなくなってしまうのですが
耐久撥水は耐久性があり撥水性が持続する素材です
裏地はシルエットのふんわり感をサポート出来るように
横張り性の強いものを選んであります
ちなみにアクティブな場面でも着用出来る事を想定して
抗菌防臭加工のものを使用しています
どうでしょうか
少し説明が長過ぎたかも知れませんが
あのスウィングトップに何か内に秘めたものを感じてもらえるとしたら
上記の様な諸々が詰まっているのかも知れません
これからも宜しくお願いします
Ccp 佐藤
■Size
Sサイズ 胸幅55cm 着丈66cm ゆき丈85cm
Mサイズ 胸幅57cm 着丈68cm ゆき丈89cm
Lサイズ 胸幅59cm 着丈70cm ゆき丈93cm
■Color
Black
■Style
Pants Ccp ハイキッカー
Shoes Blueober Marty