■Still by hand
=ブランド名は直訳すると「いまだに手で」という意味になります。それは洋服というものが、いくつもの人間の手によってうまれてくるという意味が込められています。お客様が着ていくなかで初めて気付くような工夫やこだわりを感じられる服を作り続けています。
■Lampaの見解
デニムは好きだ。
あの生地の表情も、穿き込むことで生まれる空気も、Tシャツ一枚に合わせるだけでスタイルが決まる強さもある。
でも、真夏となると話は変わる。
一般的なデニム生地は13〜14オンス前後。
暑い。重い。肌にまとわりつく。
穿きたいと思っても、気温を見て諦める日がある。
このDN01262に使われているのは、わずか5.5オンスのライトデニム。
一般的なデニムの半分以下。それでいて、ただ軽さだけを追い求めたパンツではない。
ワークウェアの空気を持つデニムという素材に、小さなワンタック、ペインターパンツを思わせるサイドポケット、独特なヒップまわりの構造を組み合わせる。
そして最後は、STILL BY HANDらしい洗練へ着地させる。
夏の快適さと、デニムを穿く面白さ。
その両方を諦めなかった一本だ。
手に取った瞬間に驚くほど軽い。穿けば、さらに驚く。
デニムとは思えないほど薄手で、身体の動きに軽やかに馴染む。
「夏でも我慢すれば穿けるデニム」ではない。
真夏に、積極的に穿きたくなるデニムだ。
Tシャツ一枚になる季節だからこそ、デニムという素材が持つ表情はスタイリングに効く。
でも、そのために暑さを我慢する必要はない。
デニムの存在感と、真夏の快適さ。
その二つを、5.5オンスという生地が成立させている。
シルエットは全体的にややゆったり。
腰まわりから腿にかけて自然なゆとりを持たせながら、裾に向かって軽くテーパードをかけている。
フロントに入るのは、通常よりも小さめに設定されたワンタック。
大きなタックでボリュームを強調するのではない。かといって、フラットに仕上げるわけでもない。
ほんの少しだけタックを入れる。
その小さな分量が、腰まわりに必要な立体感とゆとりを作りながら、パンツ全体をすっきりと見せている。
ゆったりしている。でも、野暮ったくない。
リラックスして穿ける。でも、ルーズには見えない。
この絶妙なバランスに、STILL BY HANDらしいシルエット作りの上手さがある。
右脇には、ペインターパンツのツールポケットを思わせるポケットを配置。
ライトデニムという素材と相まって、パンツ全体にさりげないワークテイストを加えている。
そして、ヒップまわりが特に面白い。
ヒップポケットの上には小さなタックを配置し、自然な立体感を作り出している。
さらに、ポケットを脇線へ流し込むように縫製することで、左右のポケットが両サイド寄りの位置に。
ほんの少し、位置が違う。ほんの少し、構造が違う。
でも、そのわずかなズレによって、後ろ姿の印象が変わる。
こういう細部に、STILL BY HANDのセンスが宿る。
ワークの空気は残す。でも、野暮ったさには着地させない。
その間にある絶妙な場所へ持っていく。それが、STILL BY HANDは本当に上手い。
細部を知るほど、このパンツの完成度が見えてくる。
真夏にデニムを穿く楽しさを、もう一度取り戻してくれる一本です。
■Style
Tops
STILL BY HAND ラグランスリーブTシャツ CS06262 46サイズ着用
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