■Still by hand
=ブランド名は直訳すると「いまだに手で」という意味になります。それは洋服というものが、いくつもの人間の手によってうまれてくるという意味が込められています。お客様が着ていくなかで初めて気付くような工夫やこだわりを感じられる服を作り続けています。
■Lampaの見解
夏になると、ショーツを穿きたくなる。
涼しくて、楽で、暑さに対して正直な服だ。
ただ、年齢を重ねるほど難しくなる服でもある。
丈が短すぎれば幼く見え、太すぎれば野暮ったくなる。
機能素材に寄り過ぎればスポーツウェア、リラックスさせ過ぎれば部屋着に近づく。
STILL BY HANDのPT11262は、そのバランスを丁寧に取った一本。
軽い。涼しい。楽。
それだけで終わらず、ちゃんと街で穿ける一本に仕上げている。
使用しているのは、ナイロン85%、ポリウレタン15%の軽量素材。
手に取った瞬間に分かるほど薄く、軽い。
伸縮性・速乾性があり、シワになりにくい。
真夏の街歩き、湿度の高い日、旅行の長時間移動でも扱いやすい一枚だ。
ただし軽量素材でも、いかにもナイロンには見えない。
光沢を抑えたマットな表情。
薄いのに適度なハリがあり、身体にまとわりつかずシルエットの輪郭を保つ。
バイヤーとして正直に言うと、これだけ軽くて、穿いた時の輪郭まできちんと残るショーツは意外と少ない。
全体にほどよくゆとりを持たせた膝上丈。
腿まわりに空間を残しつつ、横に広がり過ぎない。
薄手で軽い生地に適度なハリがあることで、穿いた時の形が崩れにくい。
Tシャツ一枚でも成立し、半袖シャツを合わせても子供っぽくならない。
サマーニットと合わせれば品も出る。
ラフさを残したまま、比率で大人っぽさを整えている一本だ。
フロントには縦に走るステッチが一本。
大きな装飾でも、強いデザインでもない。
でも、これがあることでラフなナイロンショーツに縦の意識が生まれる。
目線が上下に流れ、フロントの表情が端正になる。
ポケットを増やす。切り替えを複雑にする。
そうした分かりやすい主張ではなく、線を一本加えるだけで服の空気を変える。
こうした細部の判断が、STILL BY HANDらしい部分だ。
左側には、スマートフォンがちょうど収まるサイズのポケットを配置。
スマートフォンを持たずに外へ出ることがほとんどない、今の生活にきちんと合わせた設計だ。
薄い生地は収納物の影響を受けやすい。
大きなポケットに無造作に入れれば中で動き、シルエットも崩れる。
専用の居場所を作ることで、それを機能ディテールとして目立たせずに解決している。
ウエストはゴム仕様。
ベルトループは付けず、スピンドルで調整するイージー設計。
薄い。軽い。伸びる。乾きやすい。シワになりにくい。
スペックだけ見れば、高機能な夏のショーツだ。
それでいて、穿いた時にまず伝わるのは機能面ではなくシルエットの良さ。
快適さのために格好良さを諦めず、格好良く見せるために我慢もしない。
Tシャツ一枚の季節でも、ちゃんと雰囲気を作ってくれる一本だ。
短パンだから、子供っぽくなるんじゃない。
大人が穿ける短パンが、少ないだけだ。
PT11262は、その少ない側にある一本です。
■Style
Tops
STILL BY HAND コットンシルク半袖Tシャツ CS02262 48サイズ着用
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