こちらはTRIALOGUE STUDIOにお願いして製作して頂いた、Lampa別注の親子巾着レザーバッグになります。
正直に言うと、最初から「巾着を作ろう」と思っていたわけではありません。
ただ、自分が本当に持ちたいと思える巾着を探しても、なかなか見つからなかった。
和の雰囲気が強すぎたり、逆にデザインだけが先行していたり。
もっと洋服に自然に馴染んで、それでいて持つだけで少し気分が上がるものが欲しかった。
さらに面白いと思ったのが、レザーとバンジーコードという、本来あまり組み合わせることのない素材同士を掛け合わせることでした。
上質で柔らかなレザーに、アウトドアやミリタリーギアを連想させるバンジーコード。
普通なら少しちぐはぐに見えてもおかしくありません。
レザーだけなら綺麗にまとまり過ぎる。
コードだけなら少し無骨過ぎる。
しかし、その相反する要素が同居することで生まれる違和感こそが、このバッグの面白さだと思っています。
上品なのに少しギア感がある。
クラシックなのにどこか新しい。
その絶妙なアンバランスさが、洋服と合わせた時に良いアクセントとして機能してくれます。
そんな発想からスタートした別注企画です。
このバッグの魅力は、まずレザーにあります。
素材にはTRIALOGUE STUDIOオリジナルの国産牛革を使用。
厳選した北米原皮をベースに、革本来の魅力を最大限に引き出すため、潰す、引っ張る、叩くといった工程を極力抑えています。
さらにネット貼りや高温乾燥を行わず、自然乾燥でじっくり時間を掛けて仕上げることで、革本来のしなやかさ、膨らみ、柔らかさを残しています。
そして何より特徴的なのが、その手触り。
一般的なレザーではなかなか味わえない、モチモチとした弾力としっとりとした質感があります。
染色も非常に手が込んでいます。
下地を染料で染めた後、染料と顔料を組み合わせて仕上げることで、高級感のある美しい発色とレザー特有のナチュラルな表情を両立。
デザイナーが理想のレザーを追い求め、試行錯誤を重ねながら完成させたオリジナルレザーです。
だからこのレザーは、スペックだけでは説明しきれません。
手に取った瞬間に伝わる柔らかさ。
指が沈み込むような、吸い付くような手触り。
このレザーに触れると、TRIALOGUE STUDIOがなぜ素材作りにここまで拘るのかが分かる気がします。
このバッグのデザインで一番面白いのがここです。
巾着をベースにしながら、着脱可能な小さな巾着を組み合わせた親子仕様。
まるで親亀と子亀のようなデザインです。
大きい方には財布やスマートフォン。
小さい方にはAirPodsや鍵などの小物。
見た目の面白さだけではなく、実際に使ってみると想像以上に便利です。
そして今回の別注では、インラインモデルには無い長めのコードを採用。
手持ちだけではなく、斜め掛けもできるように調整しています。
本来、巾着は持ち方が限定されがちなアイテムですが、このバッグは日常使いの自由度が高い。
街で使うことを前提に細かく設計しています。
今回の別注ではレザーやパーツのカラーも細かく指定しました。
全体はブラックとブルーを基調に構成。
そこに小さい巾着部分のターコイズが映えるよう計算しています。
巾着というと、どこか和の空気を感じるものも少なくありません。
しかしこのバッグが目指したのはそこではありません。
ヴィンテージでもない。
和でもない。
モードでもない。
どこかヨーロッパの空気を感じさせながら、Lampaの洋服に自然と馴染むバッグ。
そうした洋服と合わせた時に完成するバランスを意識しています。
世の中にはたくさんのバッグがあります。
機能的なものもある。
収納力に優れたものもある。
それでも、このバッグを作りたかった。
なぜなら、自分自身が欲しかったからです。
「もし自分が巾着を持つなら、こんなのがいい。」
その気持ちから生まれたバッグです。
TRIALOGUE STUDIOのレザー。
職人の技術。
そして、譲れないこだわり。
その全部を詰め込んだ特別な別注モデル。
Lampaファンの方には、ぜひ一度手に取って頂きたいバッグです。