■Still by hand
=ブランド名は直訳すると「いまだに手で」という意味になります。それは洋服というものが、いくつもの人間の手によってうまれてくるという意味が込められています。お客様が着ていくなかで初めて気付くような工夫やこだわりを感じられる服を作り続けています。
■Lampaの見解
Tシャツはシンプルだからこそ、少しの違いが大きく見える。
生地をどう選ぶか。シルエットをどう作るか。袖をどう付けるか。
このCS06262は、一見すると上品でシンプルな無地Tシャツだ。
でも、細部を見ていくと全くシンプルではない。
綺麗な生地に、あえてラグランスリーブ。
後ろ姿には、セットインスリーブのように見える独特の切り替え。
普通なら揃えるところを、あえて少しずらす。
その小さな違和感を、一着の魅力に変えてしまう。
それがSTILL BY HANDのデザインセンスだ。
生地には、ハイゲージで編み立てたコットン100%の天竺素材を使用。
目の細かな生地表面には上品な光沢があり、肌に触れた時の質感も非常に滑らか。
柔らかさの中に適度なハリ感を持たせることで、身体のラインを拾い過ぎず、一枚で着ても綺麗なシルエットを保ってくれる。
カジュアルなコットンTシャツでありながら、どこか品がある。
ラフに着ても、ラフになり過ぎない。
この生地選びからして、すでにSTILL BY HANDらしい。
シルエットはやや横幅を持たせたゆとりのあるバランス。
袖は肘にかかるほどの長めの設定で、肩まわりにはラグランスリーブを採用している。
ラグランスリーブといえば、スポーツウェアやスウェットを思わせるラフな印象を持つディテール。
一方で、このTシャツに使われているのは上品な光沢と滑らかさを持つハイゲージ天竺。
綺麗な生地に、スポーティーなラグラン。
普通ならどちらかに寄せるところを、STILL BY HANDはあえて組み合わせる。
その異なる空気の間に生まれる違和感が、このTシャツをただの綺麗な無地Tシャツで終わらせない。
このTシャツで最もセンスを感じるのが後ろ姿だ。
通常、ラグランスリーブなら前も後ろも肩から脇へ斜めに切り替えが入る。
だが、CS06262は違う。
後ろ身頃だけ、まるでセットインスリーブのように見える独特の切り替えを採用。
前から見ればラグラン。後ろから見ればセットイン。
一着の中に、二つの異なる袖付けの表情を共存させている。
言われなければ気付かない人もいるかもしれない。
でも、服が好きな人ほど、こういう小さな違和感に反応してしまう。
「なんか違う。」そう思ってもう一度見る。
そして、その構造に気付いた瞬間、このTシャツの見え方が変わる。
バイヤーとして正直に言うと、Tシャツ一枚でここまで考えるブランドは多くない。
何を選び、何を組み合わせ、どこをずらすか。
その積み重ねが、長く付き合える服を作る。
一目では伝わらない。
でも、知れば知るほど手放せなくなる。
STILL BY HANDというブランドの奥深さを、静かに感じさせる一着です。
■Style
Pants STILL BY HAND ライトデニムタックパンツ DN01262 44サイズ着用
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