ORDINARY FITS BASIC FATIGUE
100-126
残すべきは、ミリタリーの無骨さ。
変えるべきは、今の装いに映るシルエット。
軍用パンツを背景に持つ無骨な佇まいこそ、ファティーグパンツの魅力だ。
しかし、その魅力を忠実に追うだけでは、現代の日常着として重たく見えることもある。
生地や縫製、パーツ使いには、本格的な説得力がある。
穿いた時のシルエットは、今の装いに自然に馴染む。
LAMPAでは、その両方が揃っていることを大切に考える。
ORDINARY FITSのBASIC FATIGUEは、1960年代のUS FATIGUE PANTSをベースにした一本。
当時を伝える素材とディテールを丁寧に取り入れながら、穿いた時の輪郭を現代へ向けて再編集した。
古い服の魅力を表面的に引用するのではない。
残す部分と整える部分を見極める。
その考え方は、生地からシルエットまで一貫している。
生地には、1960年代にアメリカ軍で採用されていたバックサテンを忠実に再現したものを使用。
特徴は、表面に現れる独特のムラ感と、手にした時に伝わるしっかりとした感触にある。
均一に整えられた生地にはない粗さと奥行きがあり、アメリカンカジュアルらしい力強さを備える。
装飾を増やさなくても、生地そのものの表情によって見え方が平坦にならない。
四角いパッチポケットやヒップのフラップポケットにも自然な存在感が生まれ、ファティーグパンツならではの無骨な輪郭が、より鮮明に浮かび上がる。
デザインの基礎となるのは、1960年代のUS FATIGUE PANTS。
フロントには象徴的な四角いパッチポケットを配置。ウエストの両サイドにはアジャスターボタン、ヒップにはフラップポケットを備える。
ボタンに採用したのは、その形状から通称「UFOボタン」と呼ばれるパーツ。
一つひとつは、軍用パンツを背景に持つ実用本位の簡潔な仕様だ。
大きなパッチポケットがつくるフロントの力強さ。
フラップポケットによって輪郭が加わる後ろ姿。
サイドアジャスターとUFOボタンが伝える年代感。
余計な装飾を加えるのではなく、生地や縫製、パーツの積み重ねによって本格を感じさせる。
前後左右のどこから見ても、BASIC FATIGUEらしい表情は崩れない。
この一本を単なる復刻で終わらせないのが、ORDINARY FITSによるシルエットの調整。
ミリタリーパンツ特有の男らしさをしっかりと残しながら、裾へ向かって細くなる洗練されたテーパードシルエットへと改めた。
生地やディテールは無骨でも、穿いた姿は必要以上に重くならない。
1960年代の背景を伝える力強さを保ちながら、現代の日常に馴染む輪郭へと整う。
忠実に再現されたバックサテン。1960年代の背景を伝えるディテール。そして、現代へつなぐテーパードシルエット。
昔の軍用パンツを、そのまま再現した一本ではありません。
本質を損なわず、今穿きたい形へ整える。そこにORDINARY FITSならではの視点があります。
古い服が持つ背景と、現在の穿きやすさ。その両方を求める方に、選ぶ理由が細部まで明確に残るファティーグパンツとなっております。