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ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 2ND 013OW




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■Ordinary fits

2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。







■Lampaの見解

ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 2ND

013OW-125

ワークウェアの無骨さを残しながら、今の時代に着たい形へ。
名作2NDを、ORDINARY FITSが再解釈。

Gジャンという服は、着丈が難しい。

昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。

そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。理由は着丈の長さ。これが実に上手い。

Gジャンは、ただ着丈を長くすれば着やすくなるというものではない。短すぎれば、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。しかし、長くしすぎれば、今度はGジャン特有の形が失われ、普通のデニムブルゾンになってしまう。

そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。ワークウェアやミリタリーウェアには、現代の感覚からすると野暮ったく感じられる部分もある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。

機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。だからこそ、現代的に着やすくするために、すべてを整えてしまえば良いという話ではない。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、失ってはいけない個性でもある。

ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。ヴィンテージの2NDをモチーフにしながら、着丈を若干長めに設定。短丈特有の輪郭は残しつつ、裾を出したときにも極端に短く見えない形に仕上げている。

どこを変えて、どこを変えないのか。
この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。

岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 2NDには、1950年代のワークウェアを代表するデザインと、1970年代後半のデニムを研究した生地が組み合わされている。ヴィンテージへの敬意を持ちながらも、その再現だけを目的としない。そんなブランドの考え方が感じられる一着だ。

66後期の501を研究した、オリジナルの14オンスデニム

今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSがLEVIS 501の66後期モデルを研究して開発した、ブランドオリジナルの14オンスセルヴィッチデニム。

デニムの色落ちというと、太く不規則な縦筋が現れ、濃いインディゴと白く擦れた部分のコントラストが強く出るものを思い浮かべる人も多いだろう。1940年代の501XXなどに見られる、いわばゴソッと色が抜けるような力強い表情だ。

しかし、デニムの色落ちは時代によって変わってきた。糸の作り方や染色、生地の織り方が変化するにつれ、同じインディゴデニムでも、着込んだときに現れる表情は異なってくる。その違いを考えるうえで興味深いのが、LEVIS 501の66後期モデルだ。

一般に66後期と呼ばれる時代のデニムには、それ以前のモデルとは異なる色落ちの傾向が見られる。太く不規則な縦筋が強く浮かび上がるものとは違い、細かな点状の色抜けが現れやすい。

もちろん、同じ66後期でも個体差はあり、縦落ちするものも存在する。年代だけで生地の表情を一律に決められるわけではない。ただ、1940年代のデニムに見られる荒々しい色落ちと比べると、66後期には、もう少しあっさりとした青の見え方がある。

ここで大切なのは、あっさりしていることと、表情が乏しいことは違うという点だ。

デニムの縦落ちは、糸の太い部分と細い部分、表面に突出した部分と沈んだ部分で摩耗の仕方が異なることで生まれる。突出した部分のインディゴが先に擦れ、染色されていない内側の綿が現れる。一方、擦れにくい部分には青が残る。その差が縦方向に連続することで、独特の筋が生まれる。

66後期のデニムでは、そうした強い縦筋とは異なる、細かな濃淡の重なりにも面白さがある。近くで見れば糸や織り目に沿った小さな色の変化があり、少し離れて見ると、それらが一つのブルーの面として見えてくる。色落ちの主張が穏やかだからこそ、着込んだ後の全体の色合いを楽しめる。

また、生地そのものの色落ちと、着用によって生まれるアタリは別のものだ。縦落ちが穏やかなデニムであっても、身体の動きによってシワが定着する部分や、生地が重なる縫い目には摩擦が集中する。そのため、全体のブルーが自然に薄くなりながら、ポケットやプリーツの周辺にはしっかりとした濃淡が現れることもある。

1940年代のデニムが持つ、糸の凹凸と強い色落ちによる迫力。それに対して66後期には、着込むことで青が服全体に馴染んでいく良さがある。どちらが優れているという話ではない。時代によって生地の性格が異なり、それぞれに魅力があるということだ。

そして、こうした変化の背景には、デニムが作業着から広く日常着として普及し、生産の効率化や品質の安定が求められていった歴史もある。紡績や染色、織布の技術が変化するなかで、生地の質感や色落ちの傾向にも違いが生まれていった。ただし、66後期の色落ちを特定の製法の変更だけで説明できるわけではない。

ORDINARY FITSが今回の生地で研究したのは、まさにその66後期のデニム。古いデニムの魅力を、強い縦落ちや荒々しい凹凸だけで捉えていないところに、この素材選びの面白さがある。

しかも、14オンスという重量を持たせている。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって生地の質感は変わる。重量だけで判断するのではなく、糸が作る表面の細かな変化と、織り上がった生地のしっかりした質感を合わせて考えたい。

また、今回の生地はセルヴィッチデニムを採用している。セルヴィッチとは、生地の端で緯糸が折り返すことで形成される耳のこと。かつてのデニムに広く用いられていたシャトル織機による生地を特徴づける仕様の一つで、66後期の501も赤耳デニムが使われていた時代に位置する。

ただし、セルヴィッチであることと、強い縦落ちが生まれることは別の話だ。生地の耳の構造が、糸のムラや染色の状態まで決めるわけではない。大切なのは、どのような生地を作りたいのかという目的があり、それに合わせて糸や織り方、仕上げを選んでいることだ。

なお、こちらはONE WASH仕様。インディゴの深い色合いを残しながら、一度洗いをかけた状態で仕上げられている。

毛羽立ちとねじれを残し、織りの密度で強さを持たせる

今回の14オンスデニムで、もう一つ注目したいのが整理加工に対する考え方だ。

一般にデニムの生地作りでは、織り上がった生地の表面を整えたり、洗濯後に生じる変形を抑えたりするため、さまざまな仕上げ加工が行われる。製品としての均一さや扱いやすさを考えれば、そうした加工には意味がある。しかしORDINARY FITSでは、当時のデニムが持っていた性質を残すため、あえて整理加工を施していない。

例えば、生地表面の細かな毛羽を焼いて取り除く毛焼き加工。これを行えば表面は整い、すっきりとした見え方になる。一方、毛羽を残せば、綿の繊維が持つ細かな凹凸が表面に現れ、均一に仕上げられた生地とは違う粗さが生まれる。

毛羽立ちのあるデニムは、表面の細かな繊維によって、光の当たり方や見る距離で質感が変わって見える。均一に整えられた生地のすっきりした表面とは違い、綿そのものが持つ粗さが感じられる。こうした生地の質感が、ワークウェアとしての無骨さにもつながっている。

また、デニムには綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に斜行やねじれが生じる性質がある。

現在では、そうした変化をあらかじめ補正するスキュー加工が用いられることがある。生地を一定方向に調整することで、洗濯後のねじれを抑えるための加工だ。

ORDINARY FITSでは、この補正も行っていない。実際にどの程度のねじれが現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムが本来持っていた性質を、現代の加工ですべて消してしまわないという考え方が見えてくる。

もちろん、ねじれが大きければ良いというものではない。大切なのは、古いデニムの性質を理解したうえで、どのような仕上がりを求めるかということ。毛羽立ちやねじれを残す選択には、均一に整えられた生地とは違う魅力を大切にする姿勢が感じられる。

その一方で、今回の生地は打ち込み本数を多めに設定し、織りの密度を高めている。経糸と緯糸を密に織り込むことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい、しっかりした生地に仕上げているのだ。

デニムの魅力というと、色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも意味がある。

ここが実に面白い。毛羽立ちやねじれといった古いデニムの不均一な性質は残しながら、織りの密度によってしっかりした生地に仕上げている。古いものを忠実に再現するために、すべてを昔と同じにするのではない。残したい質感は残し、日常で着続けるために必要な部分には手を加える。

デニムは、新品の状態だけで完成する服ではない。着て、洗い、身体の動きによってシワが入り、少しずつ表面が変化していく。その過程を楽しめることも、この素材の魅力だ。

ORDINARY FITSは、そうしたデニム本来の性質を残しながら、今の生活の中で着ることまで考えて生地を作っている。ヴィンテージを研究することが、そのまま過去の再現に結びつくわけではない。その姿勢が、この14オンスデニムにはよく表れている。

1STの無骨さを受け継ぎ、左右の胸ポケットで整えられた2ND

今回のDENIM JACKET TYPE 2NDは、1950年代に登場したLEVISの通称2ND、507XXをデザインのモチーフとしている。

2NDを考えるうえで面白いのは、それ以前の1STから、どの部分が変わったのかということだ。

1STの大きな特徴は、左胸に一つだけ設けられたポケットと、背面中央のシンチバック。左右非対称の前身頃と、背中のバックルによる無骨な造形が、古いワークウェアならではの個性を作っていた。

それに対して2NDでは、胸ポケットが左右に二つ配置され、背面中央のシンチバックは裾の両脇に設けられたボタン式アジャスターへと変更された。単に収納が増え、調整方法が変わっただけではない。この二つの変更によって、ジャケット全体の見え方も大きく変わっている。

まず、左右に配された二つのパッチポケット。1STでは左胸のポケットが視線を集め、前身頃に左右非対称の面白さがあった。一方、2NDでは二つのポケットが胸元に並ぶことで、前面の重心が左右に分かれ、全体の輪郭が整って見える。

しかも、ポケットは単なる装飾ではない。収納という作業着本来の役割を持ちながら、その四角い形とフラップが胸元に存在感を与える。身幅のあるボックス型のシルエットと相まって、前身頃にどっしりとした力強さが生まれている。

そして、フロントには1STから受け継がれたダブルアクションプリーツを配置。これは、伸縮性の乏しいデニムに動くためのゆとりを持たせる、ワークウェアならではの構造だ。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要な部分に余裕を持たせるという合理的な発想から生まれている。

左右に並ぶ二つの胸ポケットが前身頃に力強さを与え、前立ての両脇に設けられたアクションプリーツが、古いワークウェアならではの立体的な表情を生み出している。

さらに、プリーツの折り山やステッチの周辺は、生地が重なることで擦れ方にも差が出やすい。着込むことで、その構造に沿ったアタリが現れることもある。これは糸そのものによる縦落ちとは別の、服の形から生まれる色落ちだ。

背面にはプリーツを配置し、裾の両脇にはボタン式のアジャスターを備えている。1STのシンチバックは背面中央にベルトと金具があり、後ろ姿にも強い主張があった。対して2NDでは、調整機構を左右の裾へ移すことで、背中の中央から金具がなくなり、後ろ姿がすっきりしている。

一方で、裾のアジャスターを調整すれば、身幅のゆとりを残しながら腰回りの収まりを変えることができる。短丈で身幅のあるジャケットだからこそ、裾のわずかな絞り方によって、着たときの輪郭にも違いが生まれる。

こうして見ると、2NDは1STの持っていたワークウェアとしての構造を受け継ぎながら、前後のデザインを少しずつ整理したモデルだということが分かる。左右の胸ポケットによって前面の構成が整い、裾のアジャスターによって背面中央の主張が抑えられる。しかし、ダブルアクションプリーツや身幅のあるボックス型、短い着丈といった、古いデニムジャケットの骨格はそのまま残っている。

そしてORDINARY FITSでは、この2NDのデザインを踏まえながら、着丈をオリジナルより若干長めに設定している。身幅のあるボックス型と短丈の関係を崩さず、裾を出したときにも腰回りが自然に収まる。胸元には二つのポケットとアクションプリーツによる力強さがあり、古いワークジャケットらしい輪郭も残っている。

着丈を長くしても普通のデニムブルゾンには見えない。胸元のディテールと身幅のゆとり、そして短丈ならではの腰回りの軽さ。その関係が崩れていないところに、ORDINARY FITSの服作りの上手さがある。

そして、この1950年代の2NDというデザインに、1970年代後半の66後期を研究したデニムを組み合わせているところにも、ORDINARY FITSの感性が表れている。

ヴィンテージのレプリカを作るのであれば、デザインと生地の年代を揃えるという考え方もあるだろう。しかし、ORDINARY FITSはそうしていない。2NDの造形には2NDの良さがあり、66後期のデニムには66後期の良さがある。それぞれを選び、一着の服として組み合わせている。

これは、単に古い服を参考にして新しい服を作ったという話ではない。ヴィンテージのどの部分に価値を見出し、どの要素を今の服に取り入れるのか。そこに作り手の判断があり、服としての個性が生まれている。

ヴィンテージの2NDを知っている人なら、オリジナルとの違いや、生地の年代をあえて揃えていない面白さを感じられる。一方で、そうした歴史を知らなくても、着たときの形や生地の質感そのものを楽しめる。ヴィンテージの知識を持っていることが、このジャケットを着る条件ではない。

昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。今ではORDINARY FITSの一着を、自信を持ってお客様に紹介できます。ヴィンテージの個性を残しながら、現代の服として着たくなる形に仕上げる。その服作りに、LAMPAがORDINARY FITSを選ぶ理由があります。



※Ordinary fits 116Type Standard One Wash 116OW-224と同生地でセットアップになります。




■Size

38サイズ 肩幅48cm 胸幅55cm 着丈63cm 袖丈60cm

40サイズ 肩幅50cm 胸幅57cm 着丈65cm 袖丈62cm

42サイズ 肩幅52cm 胸幅59cm 着丈67cm 袖丈64cm


着用画像は38を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります

※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです




■Color

Indigo




■Style

Pants Ordinary fits 116Type Standard One Wash 116OW-224 32インチを着用





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